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生二
寝込みと夢の本2022年04月21日 

★下記の時間に拍手を下さった方、ありがとうございます!
力になります😭

・4/16 15:50
・4/17 23:48


一回よくなったけどまた体調を崩してしまって、横になる時間が増えてる・・・
春の不安定な気候にやられてるのかな。ひー
前の低体温と違い、今度は微熱が続いて辛いです。
本当に絵の生二くんみたいな状況で動けない。
ほんとうごけねーーーー体調不良がおともだち(:3[___]

・・・

それはそうと、最近また少し夢に関する古書が増えたんだけど、
やっぱり夢についてあれこれ自分なりに研究するの楽しいです。
夢を見るのも好きだけど、古い夢占い本や評論本を買って読むと、その時代当初の背景が反映されていて、歴史を感じて大変面白いです。

自分で考えるのが楽しいんですよね。
夢の歴史的な研究って、けっこう夢分析関連の本でも解説されていますけれど、
やっぱり実際の古書を見ると、当時の雰囲気に触れられるので、楽しいです。
うわー!これを見て夢占いする事もあったのかなー!って、わくわくします。

最近の古書だと、
「吉凶夢判断秘傳書(昭和5年)」
「西洋夢判断(大正6年)」
「夢判断実験書(明治41年)」
・・・という3冊の本が手に入りました。
どれも太平洋戦争前に作られたもので、当時でもこういう占い的な書籍が自由に出版されていたと思うと、比較的豊かだったんだなぁと思いました。

・・・

当時の様子を知りたくて、
最近は戦前の様子が分かる写真とか、生活用品などを見てしまいます。
特に昭和初期って、戦後の豊かな雰囲気と遜色ない感じで、なんか不思議な感じがします。
復興が本当にかなり早かったんですね・・・

昔の夢占いの項目を見ていても、
今だと使われなくなった言葉や道具とかあるので、
どういう用途で使ってたのかなとか、どんな使い方だったのかなとか、夢の意味の理解を少しでも考えるのが楽しいです。

貧困差はもちろん今以上にあっただろうけど、
こういう人たちが本を読んで、夢占いの参考にしてたりするんだろうなぁって、歴史に想い馳せて切なくなっています。

・・・

今までだと、暦の神宮館とか神栄館とか、
占い師の方面からのアプローチの本が多くてそれを手に入れてたんだけど、
「吉凶夢判断秘傳書(昭和5年)」と「西洋夢判断(大正6年)」は、
それらの日本古来の占いとは違う観点の物書きさんが書いたのかな?という感じです。
どちらも西洋文化に影響された内容でした。
西洋文化に興味を持って、積極的に学んでたのだなぁと感動します。
しかし、どちらの本も、まだ夢判断で有名な心理学者フロイトの名は出てきていません。

西洋の夢占いの話となると、現代では当たり前に取り上げられる
有名人フロイトですが、まだ一般に広まっていないのがなんか不思議な感じです。
というより、精神医学者等の心理学者系の人しか、まだ知らなかったのかなぁって印象です。
フロイトの名前が夢占い系の一般書籍に出るようになったのって昭和20年代後半くらいなのかな?
戦後に一般人に知られるようになった事は確実のようです。

今回、それぞれの本で、軽い感想を書こうかなと思います。

・・・

「夢判断実験書(明治41年)」は、
今まで手に入った本では最古の発行年数でした。
従来の夢占い本でしたが、他の夢占い書籍と比べて夢の単語掲載量が非常に多く、読んでいてとても楽しかったです。
114ページって、古い夢判断書の中ではダントツに多いです・・・!

単純に内容が充実しているのは楽しいので、
時々取り出して夢の吉凶解釈をしてみようかなぁと遊んでします。笑
フロイトのような考えがない従来の日本の夢占いだと、
どうしても「意味の解釈」というよりも、
「吉凶判断」という運試しに近くて、ちょっと不安を持ちやすいのが惜しいなぁと思います。

古い夢判断の吉凶判断の理由背景を知りたくて、
前述したような昔の道具や生活の様子を知ろうとしているのですが、
いろいろ価値観の違い、変化の発見は楽しいので、まだまだ個人研究していこうかなって思います。
古い夢占い本たのし~!

・・・

「吉凶夢判断秘傳書(昭和5年)」は、
西洋的な占いと掛け合わせた楽しい夢占い本でした。

名前こそイカついですが、内容は少女的でかわいらしい夢占い本です。
表紙や挿絵に、ハートマークとかもある。
現代で分かりやすく言うと、
なかよしとか、ちゃおとかの少女漫画雑誌の
付録にありそうなコンテンツ
です。笑

占いを実践してみて、ああーーーんかわいいーーーー!!!ってなりました。
かわいいんですよ!!!!!まじ!!!!(突然の叫び)
えっ当時の乙女はこんな夢占いする可能性もあったの・・・?ってときめきが止まりませんでした。

この本は今まで見た事がない夢占い方法で、
「花占夢判断」という独自の方法を編み出しています。
花占いの部分はフランスのパリで当時流行していたものを利用しているらしく、
西洋の夢判断の内容と従来日本の夢判断を総合して、独自で作られた占いみたいです。
熱意がすごい!!!

占い手順は下記の流れ。


1.最初のページに、見た夢文章リストが載っているので、近い夢を探し出し、書かれた番号を控える。
2.夢索引の後に、いろんな花の名前が入ってる木の絵がありますので、
こころを落ち着けて目をつむり、
先の長いものでランダムに絵を指します。(ダーツみたいな)
3.目を開けて、指してる花の名前を確認
4.見た夢の番号と花の名前を参考に、夢索引から結果番号を探し出す
5.該当番号を見て、夢の吉凶と簡単な意味をチェック!


2番の手順のダーツ的なの部分のおかげで、
占い寄りながらも当時としては画期的な
意味が一定ではない夢占いを楽しめるようになっています。

これやっててすごい懐かしくもなりました。
子どもの頃って、ゲームブックみたいなアナログ遊びの書籍で遊んでいたので、それで遊んでいる感覚になりました。
そう、なんかゲームに近いので、とにかく楽しめます。
夢を楽しむ姿勢、だいすきです・・・!
昭和初期もこういう遊び心のある本いっぱいあるんでしょうね。
ちゃんとたくさん占われていたのか、花の木のページだけめっちゃ汚れてました。笑
わかりやすく年季が入ってるのがほほえましい。

まぁ、合ってるかは別にして、すんごい楽しいです。
夢の文章リストにない夢の場合は占う必要もない夢としていますが、一応巻末に雑夢として吉凶判断載せておいてもくれています。

戦前の本では珍しく「刀」単体の単語がありませんでした。
というより、どちらかというと「物」の単語の意味が少なめであり、
「夢の行動」に重みを置いて柔軟に対応ができるようにしてる感じがしました。
刀は無くても、「切る」という意味なら、いろんな夢場面に使えますよね。
こらぁ力作の夢占い本だぜ・・・ヾ(:3ノシヾ)ノシ

もう一つ、ギリシャのものを参考にした花占いも付録として付いています。
めっちゃかわいい乙女本でした・・・はふはふ(きもちわるい)

・・・

「西洋夢判断(大正6年)」は、文字通り西洋の夢判断の辞書です。
当時のアメリカの夢占いを元に翻訳をしたものです。
と言っても、あまりに日本に馴染みのないものは省き、
実際のものは違くても近い意味のものに当てはめたりして記載するとあり、
なるべく使えるように工夫がなされていました。

当時のアメリカの時代背景を知らないので、
詳しい事はまだよく分かりませんが、
フロイトの経歴を軽く見るに、まだアメリカでも、夢と心理学の結びつきの考えはなかったのかなぁと思います。

フロイトがヨーロッパで1900年に発行した夢判断の本も、
現地ではなかなか売れなかったらしいし、批判も多かったみたいだし・・・
現地でそんなだったのに、日本はおろか、世界に広まるにはまだまだ時間がかかるのは仕方なかったんだろうなと。
この本の時点で1917年だけど、まだフロイトの名が出てきていません。笑

アメリカって世界的にいろんなものが進んでるイメージがあったけど、ヨーロッパとどっこいどっこいだったのかな。
(というか西洋人が渡ってきてできたのがアメリカだから普通そうか)

本の内容は、ちょくちょく日本のものと意味の解釈が違うなぁと感じて、面白い部分もあります。
日本だといい意味だった「小刀」はなんか損失関連で悪い意味しか書かれていないけど、日本独自の意味だといい意味が多いんですよね。
おそらく「ナイフ」的なものを代替して翻訳したのかなぁ。

あと、殺す夢もいい夢としての解釈が多いのが通例ですが、
この本では「不幸」とあります。
鼻血とか出血系も、損失的な意味での悪い意味が比較的多いかなと思いました。
なんかアメリカ及びヨーロッパの時代背景って、当時どんな感じだったんでしょうね?

一応ヨーロッパの科学的な発展に伴って、
夢なんてオカルトもう信じられるかーって
一度忘れ去られそうになってたらしいけど、
もしかしたらそのせいで、価値観が大昔で止まってるのかもしれませんし。
(夢の辞書の意味が更新されずに、おとぎ話な立ち位置になってるって意味で)
海外でも昔に夢占いの本って出ていたのか、ちょっと気になりましたヾ(:3ノシヾ)ノシ

なんかまた新しい楽しみ方を知る事ができたので、見る事ができてよかったです!

・・・

これらの本の感想を、また月花庵できれいに詳しくまとめたいけど、全然更新進んでないのつらい・・・
夢の本は癒しです。
また合間に読んで癒されたい。