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夢うさぎ
学びの備忘録2022年07月25日 

★7/22 20:07に拍手を下さった方、ありがとうございます!
嬉しいです~!!!


久しぶりに息抜きで夢関連の古書漁りをしていたのだけど、
やっぱめっちゃ楽しいですね・・・!
探す度に欲しい本が増えまくる。

今回、自分が感じた事の備忘録なので、読みづらかったらすみません💦

・・・

最近ちょっと気になる本があったものの、
現物はちょっと高くてしばらくは手が出せそうになかった。
とは言っても、これは内容を知るだけなら現在出版されているものでも読める。

その本が何かと言うと、フロイトの「夢判断 上・下」の2巻です。
ドイツ語のものを翻訳したものです。

今回見つけたのは「昭和5年発行」のもので、
この時代にフロイトの翻訳本が存在したのかぁと初めて本物の書籍画像を見られた。
戦前でもなんやかんや、精神分析の学者さんの間では
フロイトの学問は伝わっていたのは知っていたものの、
ほんとにちょっとだけ知っていた程度だったので、
こうして本物の画像が見られると、ほんとに研究してたんだ・・・って感動する。

・・・

インターネットアーカイブで中身が見れるようになってたので、チラ見してみた。
(500P越えなので今はちょっと読めないや・・・)

まず、最後のページにだいたい当時の値段が書いてあるけど、
この本たぶん2円・・・?当時の値段としては、たかくね???
まぁページ数多いし、今の本もだいたいこういう分厚い専門書って平気で8000~1万円台だもんね。
現代とあんまり価格の差はないか。
やっぱこれ、そこまで一般向けではなかったんだろうな。

戦後にフロイトの精神分析的なものの
価値観が広がったのはやっぱ間違いないようだけど、
自分が持ってる昭和12発行の「珍本 古今東西 夢占い」という本では、
既にフロイトの名前がちらっと出ている。
これも2円で、本にしては高い・・・
脳科学の話とかも絡んでてすごく情報量は多いので、どっちかというと専門書なのかな。

・・・

太平洋戦争が始まった影響で、昭和16年末以降、
いろいろ本が発行停止になってたっぽいし、
その戦争の空白期間、庶民へのフロイトの精神分析の一般認知は停止したままだったんだろうね。

戦後復興期間が昭和25年~29年ってなってて、
この時期に出た夢の本にすぐにフロイトの名前が出てると言う事は、
戦前には既に興味ある人には、ちまちま知られていたのかな?とかってに想像するヾ(:3ノシヾ)ノシ
学者さんも、戦争で書けなかっただろうから、戦後復興後すぐにでも書いたんだろうなぁ

・・・

この昭和20年代の、戦後すぐくらいの本はまだそんなに読んでないけれど、
2冊ほど昭和20年代に書かれた本を持ってて、
それにはもうフロイトの名前が載ってる。
本の値段も、どちらもそう高くない。
ページ数や値段的にも、より一般向けな気はする。

特に「昭和25年 夢判断全書」では、
元々どちらかというと迷信的な夢占いを扱っていた本だったろうに、
しっかりフロイトの考えも取り入れて解説入れてるのはすごい。
庶民に浸透していた暦の神宮館発行なので、庶民の方が読んでいた可能性はすごく高い。
それだけ戦後は、心理学の存在が、一般の人にも浸透してきた、
もしくは広めようとしてたんだろうなぁと感じた。

・・・

けれど、最近ちょっと古い本を読んでて思う事があって・・・
戦前の日本って、もしかして現代と全然違う精神性な感じだったのでは?って。
(自国の文化を大事にする的な意味で)

もっと言うと江戸時代から明治にかけてもだいぶ変わったのかなと思う。
何が違うのかと言うと、日本が本来持っていたはずの「精神的文化」を、
西洋文化が消してしまったのでは、という感覚。

夢占いのことを調べていると、まぁ基本は夢占いは迷信って言われてます。
昔のものほど、特に根拠がないので、そういわれてる。
でも私はそれが別に悪いと思ってないし、
各夢のシンボルがそういう意味になった経緯と言うのは必ずあると思っている。

・・・

その古来から伝わってきた夢の意味と、
新しい心理学としての夢判断を合わせて考えていけばいいと思うのに、
なぜか二つは一般には交わらない。

学者さんは二つを絡めて研究をよくしているのだけれど、やっぱり難しいんだろうね。
説明しようとすればするほど、複雑になってしまう。
そして古来からの夢占いは、迷信と葬られるようになるし、
心理学の方はオカルトみが減ってはいるけど難しさを残して神秘性が失われる。

神秘性が失われると、かえって余計に「夢」は迷信、って言われてしまい、
やっぱり迷信から抜け出せない。
正しくは「古い夢占い方法」が迷信であって、
「夢」は誰にでも起こるので迷信もなにもない「真実」だと私は思ってる(´・ω・`)

古い夢占いが迷信であることは、
暦の神宮館発行の夢占いの本2書からもしっかり認めて書かれており、
大事なのは夢を見て感じた危機回避の思考能力と言われている。

いくら迷信と言っても、
「こういう夢を見たら○○を注意せよ」と書いてあれば
怖いから気を付けようって思うし、そう思うこころあたりがあれば、より気がかりにはるはずだ。
なので、今迷信と言われがちな「夢占い」も、あながち絶対間違ってるとも言えない。
何か心当たりがある場合は、わるいことを回避しようと警戒しとくに越したことはないんですから。

昔の人ほど迷信を信じていたと思うし、
こういう「信心」的なものは今の日本人には明らかに足りていないと思う。
(自分含めてね・・・夢は信じてるけど)
こういう話になると、生活に馴染んでいた仏教や神道のような
宗教的な話になってくるので、いよいよ怪しくなってくるんだけど・・・

・・・

要は、なんか今の日本人って、
自分らが持っていたはずの豊かな精神性を捨てすぎてないか!?って話です。
もうちょっと目に見えない力を信じても良いと思うんです。
(自分がかつて信じてなかったからってのもでかいけれど;;)

明治に入る前に視察に来た西洋人も、自分らの西洋文化の導入で、
この素朴でこころの豊かな日本人の生活が壊れないか心配されていたようだし、
今の日本も、海外の文化に習って合わせようとする傾向があるけれど、
全部そうしなくてもいいのにな、と思います。

最近読んだ、気功の一種「レイキ」の本でも、
この技術は実は大正時代の日本で生まれ、広まったものなのに、
海外に伝わったあと、戦後には西洋医学に押され、
日本ではほとんど失われたそうです。
海外からの逆輸入で一般に戻ってきたほどだったそうです。
(海外では更に研究し発展して医療に利用されているそう)

海外の方がすごい!みたいな感じでいろいろ失われていくこと多くないですか・・・なんでだろう。
すごく物理的に理論的だから、説得力があるせいなのかな。

日本は本当に独自文化で歩んできた長い歴史があるのですし、
もっと自国の文化に誇りを持ってほしいです・・・
そして、いいとこ取りをしてほしいなと思います。

・・・

もともと神道や仏教による、自然や魂へ感謝する文化があり、
日本はそれを中心として様々な文化が出来上がってきたのです。
目に見えないメンタル的な文化だったので、
物理的説得力と言われたら負けちゃうのは分かります。

宗教も、神道も、占いも願掛けも、
全部、信心からくるものなので、信じるこころがなければ無意味になってしまいます。
平安時代に確立され、今も利用される夢分析も、すべては信心です。
ぶっちゃけ夢占いを本当に心理学的にやっても、
確証となるものがないので、最後は信じるか信じないか、です0(:3 )〜 _(‘、3」 ∠ )_

もっと大事にしようよ!!!
日本の目に見えない精神性!!!
そして理論的・物理手的なものも、適度に取り入れて、もっと良くなってほしい;
なんでも極端はよくないですね。