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流夢
悪夢の怖さ2023年01月04日 

先日見たドリームキャッチャーの映画を見て、
自分の物語作品「蓮の夢日記」に関していろいろ思う。

あの物語も、悪霊のような悪夢が現実意識に干渉してきて、
悪影響を及ぼす物語だったんだけど、
蓮くんは大事に至る前に助けられたから、無事に終わっていました。

この前見たドリームキャッチャーの映画の物語は、
蓮くんを誰も助けてくれずに進んでしまった場合の物語なのかもなぁと感じました。恐ろしい・・・

・・・

蓮くんがあのまま助けられなかったらどうなってたかというと、
物語冒頭の悪夢の内容を現実に持ち込んで、自分が実行していたかもしれません。
恐怖のあまり、防御のために村の人たちを殺していたかもしれません。
そこまでなくても、自分で命を絶っていたかもしれなくて。

流夢くんが助けてくれたから救われたお話になっていたけど、
流夢くん、もし事後に立ち会ったらどういう対応をするのだろう・・・
夢主が悪夢のせいで現実で取り返しのつかない行動を
既にしてしまっていた後だったら、どうするのだろう。

・・・

たぶん、長い歴史の中で、
そういう場面に出くわした事はきっとあると思います。
流夢くんの絵本物語の時代背景は室町時代辺りを想定していますが、
この時代は普通に戦争ありきだし、きっとしんどい人間もいっぱいいる。
なので、ぜったいにある気がしてる。

流夢くんも本体は1つしかないので、そう多くの人を同時に救う事はできません。
手に届く人たちを救っていく感じで、全ては無理です。

・・・

ただ、流夢くんは人間ではないので、その無力感みたいなのはたぶん感じていない。
起こっている目の前の出来事に悲しむ事はあるけど、
ややこしい雑念がなくて、
それにひっぱられて自身がダメになることはないと思うし、
感じた怒りは原因の悪夢に対してピンポイントに向けていて、
事後も悪夢に捕らわれ続けている人がいるなら、全力で救うと思う。
一緒に堕ちて、眠って、寄り添って、ゆっくり守っていくと思う。

そういう人たちは取り返しがつかない状況になってると思うので、
とても時間がかかってしまう気がする。
それに、流夢くんが干渉できるのはほとんど夢を通したこころの世界までで、
現実の物理的対応は厳しいと思う・・・

社会的に犯罪者という形になってしまっていたり、
既に命を絶って悪夢に取り込まれかけていたり。
こんなことになってしまっている人は
こころだけの問題だけじゃなく、現実の状況などもあるし、
たぶん流夢くんだけでは大変なので、
他の協力者がいたりして、任せられるところは任せたりしてそうだなぁ

分かりやすいとこだと、月ちゃんは現実で動けるので、
まだ生きている人なら実際に会ってたりしてそうだね。

あと、まだ描いてないのに言うのもあれかなとは思うんだけど、
今鬼少年で描いてる呪いのおそうじ屋さんの生二くんも、
いつの時代からいるのかわかんないので、
もしかしたら流夢くんと関係持ってて悪夢払いを協力しあってるかもしれない。

・・・

とにかくあの映画を見て、
やっぱ夢からマイナスにこころを操られ切ったら怖いなって思いました。
私が思い描いている「悪夢」を存分に描いてくれていたので、
なんかほんと感動しました。
(ホラーとしては地味になっちゃってたけど)

<映画の感想はこちら>