春の植物

トップ > 夢と香 > 野草のはなし > 春の植物 > シキミ(花)

シキミ(花)

シキミ(花)

プロフィール

【学名】Illicium anisatum
【分類】被子植物/マツブサ科シキミ属/常緑樹
【和名】シキミ(樒)、ハナノキ、ハナシバ
【英名】Japanese star anise
【毒性】アニサチンなどの神経毒が主。全株に含み、食べるとしんでしまう可能性があります。
【薬効】生薬「莽草」として使ったり、タミフルの原料になったりするようですが、絶対に食べたりしないように。

雑記

子供の頃からお墓参りに使うものだと思っていたので、食べるという発想は一切なかったのですが、劇物指定されてる毒草だと知ったのは大人になってからです・・・おそろしい・・・
常緑樹なので、葉は一年中楽しめます。
葉の香りがとても良い。乾燥して砕くと香りが強まる。
自分はシキミの葉を自然乾燥させて砕き、密閉容器に入れて、たまに香りを楽しんでいます。
良い香りの主成分は、クスノキにもあるサフロールです。
お線香の原料になったりします。
木の実はトウシキミという木から収穫できるスターアニス(八角)と似ているので、もし外で見かけてどっちなのかわからなかったら注意です。
基本的に日本ではトウシキミは自生しておりませんので、スターアニスは野生では取れないと思います。
絶対に食べたりしないでくださいね。
スターアニスは少し大きくて、甘い香りがくらべものにならないほど強いです。
対してシキミの実は小ぶりですこし尖ってる感じがして、香りもそれほどないです。
一番の違いは線香みたいな香りがしたらシキミ、という感じです。

萌えポイント

何より「死」に身近すぎる植物ってところがたまりません。
墓参りの供え物、土葬時代の、シキミの香りや毒による動物の死体掘り起しの防止、死臭消し、お葬式やお墓参りの線香、焼香の原料、食べたら死ぬくらいやばい毒草、どきどきします・・・
そんでもって花まで白くてもうお葬式にピッタリですね!!!!
オリキャラの亨くんの家はシキミにお世話になりまくっています。

記録 2019/03/29

全体的に花が広がり、増えて来ました。
花はそれほどそれほど大きくなくて、とても控えめな見た目です。
たくさん咲いていても、遠くからだと咲いてるかどうかわかりにくい。
花が増えてきたので、木に近づくと薬っぽいようなすーっとした香りが漂ってきます。
ためにし一輪採取して乾燥させてみたんですけど、
その時に、徐々にさっぱりした香りから、甘い香りも増えていく感じで、不思議でした。
香りの主成分のサフロールが酸化してピペロナールになっているからかもしれません。
といってもおとなしいかおりです。勉強になるなぁ。

記録 2019/03/24

暖かくなってきた頃に、薄い黄緑がかかった白い花を咲かせます。
細い花弁が細かくて繊細な形をしていて、美しい花です。
シキミを気にし始めてから初めての開花なので、これから観察していけたらいいな。
花の香りは普通というか、花らしくないさっぱりした香りです。

記録 2019/03/03

まだ寒いけど、ツボミが出てきたよ。
待ち遠しかったのでわくわくしています。

シキミ(花)

記録 2020/04/30

ぽかぽかの春の中。
綺麗な月と一緒に撮れました。満開きれい。

シキミ(花)

記録 2021/02/25

今年はなんと2月末にはもう咲いていました・・・
暖かかったのか、早い。笑

シキミ(花)

▲ページトップへ