春の植物

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ヌルデ

ヌルデ

プロフィール

【学名】Rhus javanica または Rhus javanica var.chinensis
【分類】被子植物/ウルシ科ヌルデ属/落葉高木
【和名】ヌルデ(白膠木)、フシヌキ、カチノキ
【英名】Chinese sumac
【毒性】弱いが触るとかぶれる事がある。
【薬効】実:下痢止め、咳止め(虫こぶ:下痢止め、咳止め、止血、痛み止めなど)

記録 2019/05/06

冬に葉が落ちてどこにあるか分からなくなるけど、
葉が出る時期になると、独特の赤みを帯びた枝葉ですぐにヌルデと分かります。
もっと成長すると、枝部分に「翼」がついて、簡単に見分けられるように。
わりとどこでも見かけるありふれた植物。
この5月くらいの時期だと、やっと葉を出してきた頃で、まだ小さいものが多いです。

雑記

小さいころから「かぶれの木」と言われてみんな近づきませんでした。
そのせいで未だに見かけると怖い木だなぁと思うけど、実際はウルシほど強くはないようです。
冷える秋ごろになると、白い細かい実をつけるので、それを毎年楽しみにしています。
ほんのり塩味が好きで、飴代わりに食べてます。
これは生薬名「塩麩子(えんぶし)」というそうです。
実の表面は白く粉吹いていて、粉の正体は塩味の元になるリンゴ酸カルシウム。
昔はこれを山での塩代わりにしたようです。

ヌルデコブシアブラという虫が葉に寄生して、虫こぶを作ることがあります。
虫こぶは煮たりして加工して使うようですが、中身は真っ黒な虫の死体です。ひぃい((´ω`))
使おうと思った人すごい。
「五倍子(ごばいし)」という名の生薬として、薬やお歯黒の原料にしたそうです。
なかなかグロい背景を持っていて好きです。笑

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