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夢殿観音さま
夢殿観音の学びメモ2022年07月29日 

突然ですが、法隆寺夢殿観音の写真資料の本を買いました。
百済観音像など、夢殿に安置された他の像の写真も。
夢殿観音は、一般的には「救世観音菩薩(ぐぜかんのんぼさつ)」と呼ばれています。

夢殿は、現在法隆寺の敷地内にある建物で、
聖徳太子の供養の為に作られたと言われています。
夢殿と言われる理由は、法隆寺で太子が瞑想をしていて、すごい夢を授かった!みたいな伝説が残ってて、それに由来するものだそうです。
なんかここらの伝説の情報整理が自分の中でまだできてないので、人に説明できるほどじゃないので、メモ程度に(´Д`;)

なんか、記事によっては、「聖徳太子が夢殿で寝て夢告を得た」とか、
「法隆寺に参篭して夢告を得た」とかで、なんかはっきりしてません。
もともと夢殿は法隆寺の敷地ではなかったようで、
一族のお住まいがあった場所だそうですし、
「法隆寺で夢告」というよりは、
「夢殿のあった場所で夢告」という意味なのかな。
国語できてない気がする・・・あああああ

・・・

それにしても、仏像はいいですね。
基本的に、死後の世界や人のこころの救済がテーマなので、なんか見てて落ち着きます。
死んだあとのことなんてぶっちゃけ分かんないですけど、死を恐れる人にとっては救いになるんだろうなぁ。
それは現代も変わらない。
自分は以前の手記でも書いた通り、
仏教の教えの元で一応は人生を過ごしてきました。
(信仰としてはそんなに熱心じゃなかったですが、考え方は好きだったので)
仏教の文化は自分のこころの苦しみを哲学的に考えられて、それは夢分析も似たようなものです。
共通点が多いので、なんか落ち着きます。

・・・

買った本のサイズがA4サイズよりも大きくて、思ったよりもでかくてびびりました。
しかしその分、写真も大きくて、観音像の細かな彫刻や表情がわかり、息をのみました。
これ、実物見てみたいな・・・
いつでも見られるわけじゃなさそうなので、注意してイベントチェックしないとですね(´・ω・`)

付属する解説も目当てにしていましたが、
読んでみたらまぁ~~~~むずかしい!
知識が足りてませんね・・・
まず読めない漢字も多いし、飛鳥時代あたりの知識がほんとに足りてない。
だからね、勉強しとくべきなんですよね0(:3 )〜 _(‘、3」 ∠ )_
今からでも遅くはないので、必要範囲だけでもちょっとずつ勉強したいです。

・・・

法隆寺と言えば奈良にあり、修学旅行で行った人も多いと思われます。
でも自分、何をどう見たかは細かくは覚えてなくて、
修学旅行以外で奈良に行ったのは、大人になってからの1度きり。
しかも春日大社目当てだったので、他の場所は一切行けてません。

ここ数年は神社強化期間とでも言うかのように神社に触れる回数が増えました。
でも、お寺や仏教の知識も、自分ちの以外はほとんどよくわかっていません。

日本の夢の歴史をたどっていると、どうしても飛鳥~平安時代の宗教知識の理解が必要になります。
しかも、日本の仏教の始まりともいえる飛鳥時代は重要です。
日本人の文化的な進歩が著しく進んだ時代であり、
現代にも通じる宗教観の変化の始まりの時代なのです。
当然夢に仏様が出て来ることも増えたでしょうし、わくわくしかしないです。

・・・

なんかでも、小学生の時に歴史の勉強してて
一番こころ惹かれたのは、実は法隆寺です。
なんかよくわかんないけど、いいなぁって思ってて、
今また、いいなぁ、と思っている自分が居るのが、不思議です。

救世観音菩薩は、飛鳥時代のとても古い像で、
朝鮮や中国から伝わってきたばかりの特徴をよく残しているそうです。
それだけで長い歴史を感じますし、
少なくとも平安時代(1180年頃)から明治17年頃までの間、
アメリカのフェノロサによる調査がなければ、
秘仏として、誰も見た事がなかった、なんてミステリアスな歴史も持ちます。
(勝手にやったんじゃなくて、ちゃんと交渉した上で)

像全体のラインがとても美しいなと思う。
表情は後の菩薩像よりもちょっと強めなんだけど、私はきりっとしててかっこいいなって思う。
(と言うよりも、聖徳太子を模して造られた可能性が高い)
裾の羽のような広がりも美しい・・・
グーグルの画像検索だけど、見てみてください!<こちら>

・・・

いろいろ知識不足が目立つので、また学んで解説を読み直したいと思います。
なんかでも、今回の本の解説冒頭で書かれていた、
著者自身の経験のお話は良いですね。これだから本は良い。

太平洋戦争末期ごろの思い出を書かれていたのですが、
この時代、兵隊さんになる若者は死ぬことを強要されていた時代でもあると思う。
恐ろしい。
その中でこの救世観音菩薩は、その若者たちが一目見たいと人気だったそうです。
表情の違いでしょうか。
後の時代の菩薩像より、少しキリっとした顔つきなので、力強さも感じられたのでしょうか。
こういう、古代の歴史背景以外の民間的なお話も、いろいろ見てみたいものです。