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夢違観音さま
法隆寺に行ってきました2022年08月30日 

★下記の日時に拍手を下さった方、ありがとうございます!
めちゃくちゃ嬉しいです😭

・8/24 2:26・9:23・20:15・23:30
・8/25 23:58
・8/27 20:09
・8/28 23:59


絵本完成してないのにどういうこっちゃって感じですが、
今月末に家族旅行の予定が入ってしまい、29・30日と泊りがけで旅行に行ってきました。
完全に夏休み末に宿題が終わってなくて詰みそうな小学生状態(?)
でも、絵本はちゃんと完成の目途が立っていますので大丈夫です!
がんばった・・・!

どうせならと思い、行きたかった法隆寺についでに連れて行って頂けました。
たすかった😭😭😭
今回は法隆寺の見学日記になります。

・・・

私がそもそも法隆寺に行きたいと思ったのは、
「夢に関する日本の伝説」を読んでいて、こういうものを知るのも楽しいかもな、と思ったからです。

昔の夢関連の資料を読んでいると、けっこうな頻度で出てくる聖徳太子の夢の伝説。
聖徳太子が行き詰まって悩んでいる時に夢殿にこもって眠り、
そこで夢の中に金人が出てアドバイスを頂けた、という夢告の伝説があります。
これがきっかけで、法隆寺に興味を持ちました。

法隆寺には夢に関する伝説が2つあります。
ひとつは先に述べた「夢殿」の伝説。
ふたつめは、大宝蔵院におられる「夢違観音」さまの像。
わるい夢を、いい夢に変えてくれる、という伝説があります。

この「夢殿」「夢違観音さま」を見たくて、行きたいなと思っていました。
特に直接的に夢に関連している
「夢違観音」さまはぜひとも拝ませて頂きたいと思っていました。
意外と早く連れて行ってもらえる事になって、大歓喜です・・・!

★現在の「夢殿」がちょっと「夢」とは外れていると分かった日記はこちらでどうぞ。
<夢殿についての学びメモ>

・・・

法隆寺は修学旅行で行く人も多いので、行った事がない、
という人は、本州の中心住みならわりと少ないんじゃないか・・・と思っています。
そうでなくても、日本の歴史なら必ず学ぶものです。
私も行きましたし、小学生の頃には学んでいたはずなのですが、ほとんど覚えていませんでした/(^o^)\

唯一覚えていたのは、法隆寺の柱の丸み。
なんかこの丸みが小学生の頃に、いいなぁ、と思っていて、
今回もなんか、いいなぁ、と思ってしまいました。
好みは変わらんようです。笑
とにかく木の質感・香りがとてもよかった。

夢に関する部分が中心と言っても、
大人になってから興味を持って調べると、とにかく面白い・・・興味を持つことのすごさを改めて感じました。
めちゃくちゃ見たものが頭に残ります。

・・・

とにかくシンプルに見学して回りました。
連れまわしてしまった家族もいるので、
とにかく見たかったものに絞ろうと思い、
メインから外れたものは今回はほとんど見送り、また次回の時に・・・!(また来る気満々)

南大門から入り、金剛力士像の阿形・吽形のいる中門を通り、西院伽藍から見学。
廻廊の落ち着いた通路が素敵で、
ここを伝って道が繋がっている各建物を見学しました。
メインの施設はここを通ると自然に行けるようになっていて、分かりやすくて良かったです。
(当日めちゃ蒸し暑かったので、日陰にもなって助かりました。苦笑)

最初は金堂で、釈迦三尊像を中心に、たくさんの仏様の像を見る事ができました。
あんまり仏様には詳しくないので今後勉強しようと思うのですが・・・
実物はやっぱり写真と違いますね。
ありきたりな感想なんですが、すっごい迫力があります。
写真ではとても木製には見えなかったのですが、実物を見るとしっかり木製だ!と分かる質感で、なんか興奮しました。
こんなに作れるのすごいよ・・・

・・・

大講堂の像も拝観させて頂き、廻廊を伝って聖霊院へ。
聖霊院は、聖徳太子像を祀る、太子信仰の施設です。
靴を脱いで入ることになっていて、入ってすぐ参拝させて頂きました。
像の開帳の時期ではないので、奥は見えませんでしたが、それがなんか緊張感があって良かったです。
国作りへの感謝と、学びのきっかけを作って下さった感謝をお伝えさせて頂きました。

・・・

そのまま中門を出て、休憩所に入りながら大宝蔵院に向かう。
ここは一番お会いしたかった「夢違観音像」があるので、めっちゃ楽しみ。

入って少し進むと、すぐに居ました!

第一印象は「かわいい!!!!!」でした!

とにかく、柔らかくて愛らしい表情。
他の像にはない、無垢な子供のような、やさしい印象を受けました。
見ているだけでほっとする感じです。
大きさも90cm未満と小さいので、本当にかわいらしい像です。

嬉しすぎて側面360度ぐるぐる見つめ回してしまっていたので、
様子のおかしさに、すぐ後ろにいた監視スタッフさんに怪しまれていたかもしれません。

先へ進んでも、もう一度戻って来て360度見つめまくってしまったので、
少なくとも合計30分以上は確実に見つめ続けていた。
一人だったら1時間以上は余裕だったと思います。まずその場から動かない。
だって嬉しいし可愛かったから・・・
写真も撮れないので、目に焼き付けるしかありません。しあわせ。
ありがとう・・・ありがとう・・・
出会えた感動がすごくて、本当に嬉しかった。

・・・

大宝蔵院の他の宝物も素晴らしかったです。
銅製の道具がかなり多かったので、当時の最先端技術をふんだんに使っていたんだなぁというのをものすごく感じました。

また、夢違観音像のある次のエリア。
ここには「百済観音」という像が安置されていました。
平成10年に安置する場所をお作りでき、
やっと法隆寺での安住が決まったようで、
それまではいろんな所を転々としていて、居場所の落ち着きがなかったそうです。

実際に見てみると、とにかくシルエットが美しい・・・
2メートルもあるものの、なんかサイズ感大きすぎというわけでもなく、妙に身近な感じもしました。
そのなんとなく話が通じそうなサイズ感が女神転生感があって、謎の感動を覚えました(?)
(メガテンってわりと仏教の神様たちが出てきますもんね・・・)

表情やしぐさの形がとにかく優しくて、見ていてほっとしました。
飛鳥・白鳳時代の仏像は、
全体的に後の時代の仏様と表情が違っていますが、
この時代のものは何となくあたたかな透明感があり、かつ慈愛の表情が強めな気がして、けっこう好きです。
夢違観音さまも、その時代の銅像です。
大宝蔵院の像を見学していて、それを強く思いました。

あと、天蓋の飾りとしての「鳳凰」の飾りもすごい良かった。
他では見た事がない、かぶとを被ったような見た目で、
すごく新鮮でした。
小さな作品ですが、すごくかっこよかったです・・・!

・・・

大宝蔵院を満喫した後は、そこを出て東大門に向かう。
東院伽藍に入り、まっすぐ「夢殿」に向かいました。

進んでいると、写真で見た夢殿のてっぺんの
「舎利塔の宝形」が既に遠くから見える。
思っていたよりもでかい・・・!?とちょっとビビり始める。
(ちょっと小さい建物かと思ってたので・・・)

「夢殿」に着いてみると、やっぱり大きい!
思っていたよりも大きくて立派な建物だったので、
めちゃくちゃじろじろ建物のまわりをうろちょろ見てしまった。
落ち着きなさすぎて不審者だったかもしれない。

ここには「救世観音」という秘仏が厨子の中に安置されているけど、
御開帳の時期ではないので、今回は見られない(´・ω・`)
そして内部の解放時期でもないので、中に入る事もできない(´・ω・`)
また来る理由がありまくる。

とは言っても、外から中を見られるようにはなっていました。
中はとってもいい香り・・・すっごい白檀の香りがしていました。
聖徳太子一族の供養施設なのですが、いろんな仏像もあって、
夢殿を立てた高僧「行信」さまの像も安置されていました。

夢殿オールスターズ・・・みたいな感想を抱いてしまいました。
これは解放時期に全部見てみたい・・・

・・・

夢殿を満喫したあと、廻廊を回りながらまた夢殿を360度見て、
八角円堂の形の美しさに感動してまた居座ってしまった。
ベンチに座って、落ち着く。ここに通いたい・・・( ˘ω˘ )

この「東院伽藍」という場所は、かつて聖徳太子一族の住まいがあった場所で、一度滅びて荒廃しているところです。
これをここまで行信さまがきれいにして下さったのです。
かつてここに一族が住んでいた、という「跡地」としての面も持っている場所。
そういう「跡地」に、ここでこんな事が・・・とか想像で想い馳せるのも大好きで、ぼーっと考え事もしてしまいました。

平日で今の時期だからかと思ったけど、とにかく静か。
こころが落ち着く見学になりました。

・・・

法隆寺を出る前に、各地の休憩所で本や写真グッズ、
お守りを取り扱っていましたので、それらを購入して法隆寺をあとにしました。

法隆寺みやげ

夢違観音さまの写真が入った、大宝蔵院ポストカードセットを購入しました。
夢違観音さまがあんまり素敵なので、お部屋に飾ろうと思っています。
かわいいもん・・・!
あとは法隆寺の歴史が分かるハンドブック、施設資料本。
ガイドブックは知りたかった事全部書いてあって感動した・・・
「夢」のお守りも。
こんな理想的なかわいい御守りあるんですね・・・!夢!

そして法隆寺の外に出ると、ちらほら修学旅行生が現れた。
その様子も見ながら、なんだか懐かしい気分になりながら離れました。
法隆寺周辺の環境の雰囲気、落ち着いていてめちゃ好きです。
本当にありがとうございました・・・!

日記は以上です。
またこの辺のお話は月花庵の方にも残したいですね;;
来月リニューアルがんばりたいなぁ